2006/08/10 Thursdayauthor: jummanet(n)

8月19日~8月24日 大阪・京都・広島・岡山 にてチッタゴン丘陵、平和キャンペーン

2006年8月19日~8月24日 大阪・京都・広島・岡山(スケジュール詳細は下に)
平和を求めて、、、バングラデシュ、チッタゴン丘陵地帯
民族対立の現場から、虐げられる先住民族の声を
スマナランカ大僧正が届ける
~皆さまと交流できることを楽しみにしています。ぜひ足をお運び下さい ~

ベンガル人入植者による相次ぐ襲撃事件に土地収奪、人権侵害の数々。
それを助長するバングラデシュ軍、動かない政府。
1997年の和平協定から9年。
終ったと思われた紛争は今も続いている。
問題を指摘する声はバングラデシュ国内、国際社会からも上がっている。
バングラデシュ最大の援助国、日本に住む、私たちにできることは何か。

村を訪問スマ

●スマナランカ大僧正のプロフィール
1955年にチッタゴン丘陵ランガマティ県に生まれる。実家はカプタイダムの建設で湖水に沈み、やむなく湖水沿岸のロンガドゥに住む。チッタゴン大学に入学後、出家修行に出て、ビルマで仏教の修行を5年ほど積み、故郷に戻ったが、「ロンガドゥの虐殺事件」と土地の収奪を目撃し、仏教の修行を中断し、生涯ジュマの人々のために働くことを誓う。
1980年頃からロンガドゥの村の小学校で教えるようになる。1983年には、カグラチャリ県で、教育NGOであるパルバッチャ・ブッダ・ミッション(丘陵仏教奉仕団・略称PBM)を設立。最初の頃は10名ほどの寄宿学校で、一緒に食事をし一緒に土間で寝る生活であった。次第にPBMの活動は認知され、現在では、6歳から18歳の165人の生徒がここで寄宿し、学んでいる。
2003年、カルカッタで人権賞を授与され、丘陵仏教協会の議長に選出した。この年に初めて日本を訪問し、講演などを行う。2003年8月にカグラチャリ県、マハルチャリ襲撃事件、今年4月のマイシュチャリ襲撃事件ではすぐさま事件現場に駆けつけ、軍や警察、県知事に対して被害者救済を訴えた。彼の呼びかけで、カグラチャリ県全土の仏教僧侶が数百名集まり、抗議のデモ行進を行うなど、被害者支援、復興支援、抗議活動などにおいて重要な役割を果たしている。
仏教の教え基づく平和観は、多くの人々から信頼されている。50歳。

●バングラデシュ、チッタゴン丘陵問題とは
チッタゴン丘陵地帯(Chittagong Hill Tracts=CHT)はバングラデシュ東南部に位置し、国土の10%ほどのバングラデシュ唯一の山岳地帯である。古くから平野部のベンガル人とは異なる、約11のモンゴロイド系の先住民族の住む場所であった。彼らは独自の言葉や文化を持ち、自然と共に生活していた。
しかし、その土地を先住民族から奪い、ダム建設、数十万人の入植政策、人権侵害など数々の犠牲を先住民族に強いるなど、バングラデシュ政府の高圧的な政策が続いたため、1973年から武力衝突が始まった。1997年に和平協定が結ばれたが、その実施がされず、厳しい民族対立が続いている。

●内容(各地によって、内容が異なりますので、詳しくは下のスケジュールでご確認下さい)
スマナランカ大僧正、講演
チッタゴン丘陵では、近年違法な土地収奪が激しさを増しています。時には暴力が増大して襲撃事件となって発生する事があります。2003年のマハルチャリ襲撃事件では、400世帯(約2,000人)の先住民族の家々が破壊、収奪、焼き討ちされ、2名が殺害、10名の女性がレイプされました。また今年4月にも、規模は小さいものの再び襲撃事件が起こり、多くの人々が脅えながら日常を送る状態が続いています。先住民族に対するこれらの事件は、ベンガル人入植者と軍が一体となり、今もずっと繰り返されています。日本はバングラデシュ最大の援助国です。また先住民族の人々は仏教を信仰する人々も多く、同じ仏教徒の多い日本に対する期待は大きなものがあります。

体験型、平和学習ワークショップ「ジュマのワークショップ」(約2時間)
楽しく!やさしく!チッタゴン丘陵地帯で起こっている紛争を具体的な事例として、民族対立や紛争の構造、感情、解決方法を考え、より深い紛争理解のための参加型ワークショップです。チッタゴン丘陵地帯で起こっている問題は他の国や地域で起こっている紛争課題と共通しており、決してこの地域だけの特別な問題ではありません。ペンを1本お持ち下さい。
ファシリテーター:ジュマ・ネットのスタッフ

ドキュメンタリ映画「コルナフリの涙」60分(日本語字幕)
バングラデシュ国内でタブーとされてきた、チッタゴン丘陵問題をとりあげ、上映禁止となったベンガル人監督のドキュメンタリー映像。先住民族、ベンガル人入植者、様々な登場人物が、美しい景色の広がるチッタゴン丘陵で生々しい証言を行なう。


● 講演スケジュール

● 8月19日(土)14時~16時 大阪
会場:大阪市立加島人権文化センター
アクセス:JR東西線「加島」駅 徒歩10分
内容:
「コルナフリの涙」上映(ドキュメンタリー映画60分、日本語字幕)
「チッタゴン丘陵地帯の土地収奪と人権侵害」スマナランカ大僧正講演
「先住民族の女性に対する深刻な人権侵害と被害者支援」ジュマ・ネット
参加費:無料
企画・実施:(社)大阪市人権協会・大阪市かしま人権協会
主催:大阪市
申込・問合せ:大阪市立加島人権文化センター
〒532-0031
大阪市淀川区加島1-39-2
電話:06-6309-2255 FAX:06-6309-6377

● 8月19日(土)18時~20時 大阪
会場:自敬寺(大阪府大阪市淀川区西三国2-12-43)
アクセス:地下鉄「御堂筋線・東三国駅下車、西へ12分、阪急電車「宝塚線」三国駅下車、
東へ7分
内容:スマナランカ大僧正講演「バングラデシュ先住少数民族と仏教」 
参加費:500円
申込・問合せ:自敬寺
電話:06-6391-5348 FAX:06-6391-4567
Email:jikeiji@gol.com

● 8月20日(日)13時~17時 大阪
会場:一心寺・三千仏堂(大阪市天王寺区逢坂2-8-69)
アクセス:JR天王寺駅徒歩8分、地下鉄谷町線 天王寺駅徒歩8分、
地下鉄谷町線 四天王寺前夕陽ヶ丘駅徒歩7分、地下鉄堺筋線 恵美須町駅徒歩7分
内容:
第1部、13時~15時 参加型・平和学習「ジュマのワークショップ」
(ワークショップ:楽しくチッタゴン丘陵地帯について学べる参加型学習、紛争の構造と、当事者の気持ちを体験する)
第2部、15時10分~17時 スマナランカ大僧正講演会
「チッタゴン丘陵地帯の土地収奪最前線から~マハルチャリの場合~」
定員:第1部 30名/第2部 80名
参加費:第1部 500円/第2部 500円
企画・実施:アジアボランティアセンター・アーユス関西・ジュマ・ネット共催
申込・問合せ:ジュマ・ネット
〒110-0015東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル5F
電話・FAX:03-3831-1072
Email:office@jumma.sytes.net

●8月21日(月) 京都
第1部:13時~17時、
第2部:18時15分開場、18時45分~20時45分
内容:
第1部「平和を創造するワークショップ~あなたと私のあいだから~」
ファシリテーター:三枝剛、橋本麻理、河田理恵子
会場:ひと・まち交流館 京都・和室(京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1
(河原町五条下る東側)
参加費:3,000円 
定員15名、準備の関係で前日までに申し込みをお願いします。

第2部 スマナランカ大僧正講演会「虐殺の中、報復ではなく平和の道を歩む」
会場:ひと・まち交流館 京都・大会議室
参加費:1,000円
申込・問合せ:平和を創造するワークショップ実行委員会(橋本)
電話・FAX:075-723-5291
Email:fafama36@gmail.com
★8月18日~8月21日まで1階の作品展示コーナーにて
「チッタゴン丘陵のこどもたち写真展」も同時開催
主催:平和を創造するワークショップ実行委員会
協力:地球の安らぎの家、ジュマ・ネット、チッタゴン・ヒルこども基金
チラシ:http://1-is-1.com/mari/chirashi_web.pdf

● 8月22日(火)18時~20時 広島
会場:広島平和文化センター 広島市留学生会館2F 研修室1
(広島市南区西荒神町1番1号)
アクセス:JR「広島駅」から東へ 徒歩約5分、広島電鉄 電車「猿猴橋町」電停から東へ
徒歩約3分、広島バス・JRバス・芸陽バス「荒神町」バス停から西へ 徒歩約2分
内容:スマナランカ大僧正 講演会「バングラデシュ チッタゴン丘陵地帯の平和を求めて」
参加費:無料
申込・問合せ:ジュマ・ネット
〒110-0015東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル5F
電話・FAX:03-3831-1072
Email:office@jumma.sytes.net
企画・実施:ANT-Hiroshima(アジアの友と手をつなぐ広島市民の会)・ジュマ・ネット共催

● 8月23日(水)13時~16時 広島
会場:広島平和文化センター 広島市留学生会館2F 研修室1
(広島市南区西荒神町1番1号)
内容:体験・平和学習「ジュマのワークショップ」紛争がなぜ起きる?
(ワークショップ:楽しくチッタゴン丘陵地帯について学べる参加型学習、紛争の構造と、当事者の気持ちを体験する)
定員:30名
参加費:500円
申込・問合せ:ジュマ・ネット
〒110-0015東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル5F
電話・FAX:03-3831-1072
Email:office@jumma.sytes.net
企画・実施:ANT-Hiroshima(アジアの友と手をつなぐ広島市民の会)・ジュマ・ネット共催

● 8月24日(木)18時~20時 岡山
会場:岡山国際交流センター会議室(1)(岡山市奉還町2-2-1)
内容:スマナランカ大僧正講演「丘陵地帯の近況について」
参加費:500円
申込・問合せ:サバイバル・ジュマ連帯グループ(真実) 
電話・FAX:0869-92-2758
Email:kmazane@e.okayama-u.ac.jp
主催:サバイバルジュマ連帯グループ


●「ジュマ・ネット」は...チッタゴン丘陵地帯の紛争解決と平和構築を目指して2003年に設立されたNGOです。具体的な平和促進につながるような提言活動、日本政府との対話、調査、広報活動を行うほか、襲撃事件が起こった際には、緊急支援や復興支援を行なっています。
ジュマの正月を祝う「ボイサビ祭り」や、平和ミッション(現地訪問団)、ワークショップ開発、交流事業なども行なっています。
住所:〒110-0015東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル5F
電話&FAX:03-3831-1072
Eメール:office@jumma.sytes.net
ウェブサイト:http://jumma.sytes.net/

●主催 ジュマ・ネット/アーユス仏教国際協力ネットワーク
●後援 関西NGO協議会
●協力 大阪市仏教会-大阪青少年教化協議会 一心寺