2015/04/17 Fridayauthor: JummaNet サイト管理者

【現地通信員ブログ】初めまして、花城です。

初めまして。
花城 里和子(はなしろ さわこ)と申します。

今日から現地通信員としてブログを書かせていただくことになりました。

これから一年間、私はバングラデシュに滞在する予定なのですが。
現地だからこその体験が、きっとあるはずです。
実際に見、聞き、感じ、考えたこと。
それらを文章に乗せてみなさんにお届けできるよう頑張ります。
どうぞよろしくお付き合いください。

ちなみに現在の滞在地は、首都ダッカ。
近々チッタゴン丘陵地帯に入る予定ではあるのですが、現在は立入許可の連絡を待っているところです。


さて、このブログは滞在先のゲストハウスで書いています。
6階建てのゲストハウスは、一階から三階までがNGOのオフィスになっており、利用者は多種多様。
image2.JPG
(ゲストハウスの料理を作ってくれるおばちゃん)


ゲストハウス内のNGOに関係のある方やそうでない方まで、とにかく多くの人たちがひっきりなしに宿泊されています。

そのような場所なので、驚きの連続でもあります。

一週間ほど前のことです。

少数民族の女の子たちが二十人ほどで宿泊していました。
私はまだまだベンガル語を使いこなすほどではないのですが、幸いにも彼女たちの中に英語を話せる子がいたので、自分と同年代の彼女たちと、言葉を交わすことができました。
彼女たちは、ここのNGOのオフィスで四日間のセミナーを受けているとのことでした。テーマは、
「少数民族の女性リーダー育成」

マルマ族、チャクマ族、シャウタル族、等々......チッタゴンに限らず、彼女たちは少数民族の暮らす地域から様々に集まっていました。

聞けば、彼女たちは皆、ダッカ内の大学に通う学生であるとのこと。
ほとんどの子は大学のホステルに住んでいるとのことでしたが、中には女性専用のアパートを借りている子もいました。


「サブリット」の子もいました。
サブリットとは、ダッカ内のベンガル人の方の家に下宿することです。
ここに実際にお邪魔させていただく機会がありました。民族は違えど、家族のように仲良く暮らしており、『ホストマザーは私のこと、とても好いてくれてるのよ』と話していて、なんか微笑ましく思えました。

大学の話、おしゃれの仕方、恋愛の話......。
彼女たちの普段の生活について、たくさん聞かせてもらえました。

気づいたのは、みんな私と同じお喋り好きの女子大生だということでした。

けれど一つだけ、気になった話題がありました。
決して楽しい話題ではありません。
それは、少数民族に対するベンガル人態度、についてです。

マルマ族やチャクマ族の女の子たちは、普通に街を歩いていて、からかわれることがあるというのです。  
「中国人だ」とか「日本人だ」とか、と。
彼女たちは、 比較的日本人や中国人に顔が似ているのです。

街の中だけではありません。
大学内ですら、とのことでした。
彼女たちを少数民族と知りながら、同様にからかってくる人がいるというのです。

ただ話を聞いているだけにもかかわらず、私は半ば怒りめいたものを感じていたように思います。
思わず、彼女たちに聞いていました。
「そういわれて、どう感じるの?」
彼女たちは言いました。
口を揃えて。

「悲しいわ」

と。

きっと彼女たちこそ怒りが先にくるだろうと思っていた私にとっては、意外な答えでした。
意外であり、やるせない答えでした。

自分たちには将来やりたいことがあるのだとも、彼女たちは話してくれました。
大学卒業後は出身地に戻り、自らの土地を守りたい、というのです。

ベンガル人の手から。
彼女たちの思いに、わたしはやはり、やるせなさを感じずにはいられませんでした。
村を守らんとする気持ちの底に、深くわだかまる悲しみの存在。
それは、変えられないのでしょうか。
image3.JPG

(出会った少数民族の女の子と筆者)


バングラデシュにきて三週間が経とうとしています。
まだはじまりのはじまり。
これからも、よろしくお願いします。
2015年4月5日(日) 花城