2014/09/12 Fridayauthor: JummaNet サイト管理者

【現地通信員ブログ】マルマ民族のおうちから

みなさんこんにちは!
現地通信員としてこちらの様子をお届けします田中志歩です。
現在、静岡文化芸術大学を休学してチッタゴン丘陵地帯にある「寄宿舎学校モノゴール」で日本語ボランティアとして働いています。

日本も9月にはいり残暑でまだまだ暑いとおもいます。
バングラデシュの丘陵地帯では朝方は冷えますが、やっぱり昼間は少し歩くだけで汗がだらだらとながれてくる暑さです。

今回は、バンドルバンへ先日訪れたことができたので、その様子をお伝えしますね!
ちぇれめいえの奨学生でもあるフラトアインチン・マルマ君が実家に帰るというので
同行させてもらうことができました。
フラトアインチン君の故郷はバンドルバン県タンチィ
彼の村には13家族が暮らしており、そのうち1つがトリプラ民族、3つがマルマ民族、残りはムロ民族という構成でした。
タンチィは首都のダッカから夜行バスでバンドルバン市まで12時間さらにバンドルバン市から4時間半ほど山をのぼり、おり、のぼり、おりを繰り返した先にありました。

村の様子.JPG
タンチィ村の様子

私がいつも暮らしているランガマティの主要民族はチャクマ民族
彼らの使うチャクマ語はベンガル語に似ていることもあって4か月のうちに少しずつですが使えるようになってきていたのですが、バンドルバンの主要民族はマルマ民族!
ベンガル語ともチャクマ語とも違う言葉の響きに初めは何を言ってるのかわからなかったけど、夜行バスの中での焼き付けのマルマ語を使ってコミュニケーション。

ココンヒンロー?(げんきですか?)
ココンヒンレー!(元気です!)

通じた時の喜びと言ったらなんといったらいいのか分からないくらいのうれしさ!
初めてベンガル語が通じた時のことを思い出しました。
同じバングラデシュにいるのに、ここまで違う言葉がこの人たちの母語なんだなあ。
と、感慨深かったです。

おうちは、チャクマ民族のものによく似ており、高床で竹作り。
チャクマ民族よりも少し高床で、ベランダを外に突き出るように作るのがマルマ流だとか。
高床に作ったおうちの下では、ガチョウや鶏、豚を家畜として買っています。
フラトアインチン君のおうち.JPG
フラトアインチン君のおうち

一通りの自己紹介が終わった後に、汗だくな姿を見て
水浴びしてきなさい。
と、勧められたのは川!
ここでは、ポンプなどの井戸水ではなく、川で直接水浴び!
つめたくってきもちよかったです。
川でみずあび.JPG
川で水浴び

ランガマティのランガパ二村も田舎だけど
本当にちゃんと村にやってきたんだなあと感じて初めての丘陵地帯の村体験に胸が躍りました。
水浴びの後はご飯!
チャクマ民族の料理とおなじかな、と思ったら料理にも違いが。
鳥を煮込んで作るスープやの鳥を独特なスパイスで味付けをするなど
マルマならではのミャンマーの文化に影響を受けた料理をいただくことができました。

また、机を見て驚いたのですが、日本のちゃぶ台にそっくり!
質問してみたところマルマの人たちはこの丸形の机でご飯を食べるとのことで今回訪れたおうちにはどこにでもこのテーブルがありました。
ちゃぶ台みたいな机.JPG
ちゃぶ台みたいなテーブル

村の人の暮らしは、焼畑を中心に営まれています。
遠くから見たことはあったけれど今回は実際に焼畑地にも実際に行くことができました。
焼畑の土地は家族ごとに場所が決まっていて、村から歩いて15分くらいのところにそれぞれの家庭の焼畑地があります。
ジュマへ向かう道のり.JPG
畑へ向かう道のり

ジュマの様子.JPG
焼畑地の様子

焼畑地にはそれぞれ、畑の中に小さなおうちが備え付けられています。
みんな、ジュマのおうち。と、呼びます。
朝から焼畑に出かけ、小屋で昼ご飯を作って食べて、焼畑に疲れたら一眠り。
焼畑では、お米や果物、野菜などが自然農のような形で植えられていました。

日本の畑の様子とは違う焼畑農業。
山全体が畑のような雰囲気
苦労が多いよ。と言いながら、も山の恵みを得ながらの生活。
そんな村の人たちの生活はのんびりと自然の中で行われていていいなあと思う反面
近代化の波はここにもやってきていて、現金収入が限られている中で
子供を勉強させるために町にあるいい学校に送ったり
病気になった時に薬代を工面したりなどの
日常の中で必要なお金を工面する方法がまだまだ少なく
お父さんは、ミャンマーで出稼ぎしてるよ。というマルマの家族が多く見受けられました。

マルマのお母さん_brightened.jpg
マルマのお母さん

今回は普段チャクマコミュニティーの中で過ごしていたらわからなかった
マルマコミュニティーの様子を知ることができてとてもうれしかったです。
マルマ語ももっと勉強したくなりました!
言葉や文化の違いを5感で感じることができ、やっぱり違う民族でそれぞれに文化への誇りがあるんだなあと再認識させられました。
話で聞くだけでは分からない違いが実際に訪れてみるとはっきりと見えてくる
村に訪れることは本当に貴重な体験だと思いました。
お世話になったマルマ族のみなさんありがとうございました。
今度は、ムロやキャンなどのコミュニティーも訪れてみたいです。
みんなでおでかけ.JPG
マルマの民族衣装でおでかけ(中央黄色の服が筆者)

現地通信員・田中志歩