2014/08/09 Saturdayauthor: JummaNet サイト管理者

Life is still not ours

事務局の竹中です。
2012年にリリースされたチッタゴン丘陵問題のドキュメンタリー映画が、
全編Youtubeでご覧いただけるようになりました。


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タイトルは、"Life is still not ours -a story of Chittagong Hill Tracts"。
Lifeには、生命・人生という意味のほか、命のようにとても大切なもの、という意味もあります。
  先祖代々暮らしてきた大切なこの地は、まだ私たちの手に取り戻せていない。
  だから私たちも、本当の生を全うできていない・・・。
タイトルには、そんな思いが込められているように思います。

このタイトルはまた、
チッタゴン丘陵委員会の報告書にちなんでつけられています。
報告書は、チッタゴン丘陵で起きている人権侵害と土地問題について、4回にわたって出されています。
報告書が出たのは、1991年から2000年にかけて。
映画が出たのが、2012年。
報告書から10年以上が経っているのに、「まだ」チッタゴン丘陵はジュマの手に取り戻せていない、という意味も込められているのです。

映画監督は、Arnab Dewan氏。
若いチャクマ人の男性です。
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左がDewan氏、右はジュマ・ネット共同代表の下澤。2014年3月ダッカにて。

3月の出張の際、監督にお会いして色々とお話をうかがってきました。
チッタゴン丘陵のランガマティに生まれ、大人になってからは海外で教育を受け仕事をして、チッタゴン問題を国際的な視点から見てきました。

「チッタゴンで起こっていることを知ってもらうためには、映画が一番の方法だと思いました。私はこの問題について書かれた本をたくさん読みましたが、本を読んで理解するには時間がかかります。
チッタゴン丘陵問題は、過去に遡る根の深い問題です。
だから私は、この問題を若い人たちに知ってほしいのです。
ベンガル人とジュマとの対立、利害関係、偏見、そういうものに染まっていないがゆえに中立の、若い人たちに。」


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映像がとにかく美しい映画です。
様々な人たちのインタビューと、図やイメージを多用した歴史的経緯の解説とが、
経糸と横糸のようにストーリーを紡いでいきます。
随所に織り込まれる、緑深いチッタゴン丘陵の風景。
そしてジュマの人々のどこか憂いのある笑顔。
映像が美しければ美しいほど、胸を締め付けられるような思いがしました。
ぜひ一度ご覧ください。

Life is still not ours


事務局・竹中