2015/08/10 Mondayauthor: JummaNet事務局

ダッカで世界先住民族の日の記念行事、無事開催される

2015年8月10日のBangladesh Daily Starによると、
8月9日に、首都ダッカで、国際先住民族の日の記念行事が無事開催されたそうです。

チッタゴン丘陵の和平協定が1997年に締結されてから、
バングラデシュ全土の先住民族が力を合わせて開催してきたもので、
自分たちの権利や文化を伝える重要なものでした。

ここ数年、バングラデシュ政府は
「バングラデシュに先住民族はいない、少数民族と小さなエスニック・グループがいるだけだ」
「それらも全員ベンガル人である」
といった見解を強調し、政府関係者が記念行事にも出席しないことが続いており、
今年も開催ができるかどうか危ぶまれていました。

本当によかったです。

adivasi_1.jpg  写真:ダッカのショヒッドミナールで披露された路上演劇(Daily Starより)

この行事では、路上演劇や踊りなどが披露され、
また全国の先住民族リーダーたちが
「憲法による先住民族の認知」
「土地収奪や人権侵害を止めるよう」訴えかけ、首都を行進しました。

先住民族が一体となって協力し、政府の弾圧を恐れることなく権利を主張し続ける場が、
これからも続くことを祈りたいです。

(ジュマ・ネット 下澤)