2014/12/19 Fridayauthor: JummaNet サイト管理者

【詳報】12/16ランガマティ県ナニアチョル放火・襲撃事件

ランガマティのパイナップル農場のベンガル人入植者の大規模なジュマの集落への襲撃により、50件の家が焼かれ、3人が襲われ、寺院が焼かれる。

2014年12月16日、勝利記念日を国中が祝っているとき、ランガマティ県ナニアチョール郡ブリガット・ユニオンのバガチャリで、ベンガル人入植者により先住民族の家や店が、焼き討ちされた。
このベンガル人による襲撃は土地争議のもつれによって発生した。

その日、朝6時から7時、ブリガット・ユニオンのバガチャリ村とイスランプールのベンガル人入植者の集団が近隣のジュマの村に火をつけた。
結果、チョリダスパラの37軒、ナビン・カルバリパラの6軒、ガバチャリの7軒の家が完全に焼け落ちた。
それ以外にも、チョウドメルのアナンダバザールの7軒の店も焼かれた。

さらに、バガチャリのクルナ・クティール仏教寺院が入植者によって破壊された。
同時、5つの真鍮製の仏像も壊された。
その際近くにいたウバサ・ヘロ仏僧も襲撃の際に身体的に攻撃を受けた。
寺院にも放火しようとしたが、近くにいた軍関係者に止められた。

そもそも4.75エーカーのニシ・クマール・チャクマのバガチャリの土地を、ベンガル人入植者が収奪し、パイナップル畑にしたことが発端であり、入植者は襲撃前夜、ジュマの人々がそのパイナップル等を鉈で切り捨てたと憤慨していた。
朝、これに気付いたベンガル怒り、ジュマの家に放火するなど襲撃を始めた。
これにジュマの村人も抵抗しようとしたが、まもなくバングラデシュ陸軍ナニアチョールゾーンのラキブ少佐が率いる軍人グループが現場にやってきたが、そのまま放火と襲撃をベンガル人入植者が続けたと、ジュマの人々は主張している。

この事件に関して、警察は何も関与しておらず、のちほど軍のナニアチョールゾーン事務所のモハマッドショヘル、ランガマティ県知事のモスタファ・カマル、県警察署長のアメナ・ベグン、ナニアチョール郡議長のシャクティマン・チャクマが現場にやってきた。
県知事はジュマの犠牲者に10万タカを用意するとともに、被害を受けたジュマの世帯にトタンを2セット、2枚の毛布を用意するといった。

カパヤン財団 2014年12月 18日のメルマガを下澤が要約