2014/09/02 Tuesdayauthor: JummaNet サイト管理者

CHT委員会メンバーへの襲撃相次ぐ

7月、8月とチッタゴン丘陵国際委員会のメンバーを狙ったとみられる襲撃事件が相次いでいます。
ニュース2本の抄訳です。

▼チッタゴン丘陵国際委員会のメンバー襲われる?

2014年7月5日、ランガマティ県でベンガル人入植者がチッタゴン丘陵国際委員会のメンバー乗っている車両にレンガを投げこんだため、委員会のメンバーのIftekharuzzaman博士(国際トランスパレンシー・バングラデシュの事務局長)と調査員のIlira Dewanが負傷した。
ランガマティ警察署の警察官もこの襲撃によって負傷した。
襲撃したのは、チッタゴン丘陵国際委員会の訪問に反対する同権運動など、6つのベンガル人入植者関係の組織だった。
委員会の訪問チームはこの襲撃のためバンダルバンの訪問を延期したとチッタゴン丘陵国際委員会のコーディネーターのHana Shams Ahmedは昨夜ディリースター紙に語った。
この間、丘陵ベンガル人学生会議と丘陵市民会議はバンダルバンにおける道路および水道封鎖を解除した。
委員会は2008年から十三名の国内・国外の市民によって活動を展開しており、「1997年の和平協定の実施とあわせ、人権、民主主義、土地の権利、公平な開発の保護と実施を目的としている。
この日は、訪問団は政府が国境警備隊旅団本部設置を予定している29・81エーカーの場所を訪問し、これに反対している先住民族会うために、カグラチョリ県のデギナラを訪問した。
いくつかのベンガル人組織は、先住民族のバイアスがかかった委員たちの訪問はベンガル人入植者と先住民族との対立を深めると反対していた。
同権運動を含む6つの団体は、チッタゴン丘陵国際委員のランガマティ訪問を妨害するため36時間の道路と水道の封鎖を呼びかけていた。
7月5日ベンガル人入植者襲撃事件のあとチッタゴン・プレス・クラグで報道関係者に記者会見を開き、同委員会の共同代表であるSultana Kamalは、負傷した調査員のIlira Dewan(写真右)を紹介した。
CHTニュース写真.jpg

訪問団は同権運動に対してミーティングを希望していたが、同団体から積極的な返事を得ていなかったとHanaは伝えている。
訪問団は7月5日午前10時にPCJSSのUshatan Talukdarと会う予定だった。
しかし同権運動のメンバーは、様々な場所にバリケードをつくっていたと目撃者と警察が伝えている。そのため、訪問団はランガマティでパラジャタン・モーテルに戻らざる得なかった。
訪問団は午後1時半に警察の警備とともに出発したが、その数分後にこの襲撃にあった。
襲撃者は道路の両側からレンガを投げつけ、車の窓ガラスを打ち破った。
Iliraは4針縫う怪我を頭に、Iftekharuzzamanは右手の指に怪我を負ったため、訪問団は警察に守られチッタゴン市に戻ったとHanaは語った。ベンガル人反対者は訪問団が去った午後2時半頃に解散した。
同権運動代表のPayer Ahmed Khanは、今回の事件は団体とは関係ないベンガル人によるものではない主張している。
チッタゴン丘陵国際委員会の共同代表のSultana Kamalは、「民主主義社会では異なった意見は議論などを通して解決していくものだ。私たちは彼らとも話し合いたかったが、彼はどのような対応にも応じなかった」と、チッタゴン・プレス・クラブで夜に開かれた記者会見で語った。
委員会メンンバーであるSwapan Adnan教授は、「土地を奪い不法に富を得ているエリートのベンガル人が、この地域の利権を独占しようとしている」と批判した。

The Daily Star
5 July 2014


▼CHT国際委員のコーディネーターが再度バンダルバンで襲撃される

チッタゴン丘陵国際委員会のバングラデシュ・コーディネーターのHana Shams Ahmedがベンガル人入植者で構成される同権運動のメンバーにバンダンルバンで襲撃されたことがわかった。
Hana Shamsはプロトン・アロー紙に以下のように語っている。
「8月25日の午前にバンダルバンに到着し、市街を見学した。彼女が友人とバンダルバンに個人的に訪問した際、夜はChimbuk道路の滝を見るために出かけた。町に戻ろうとした際に7名から8名のグループが私たちが乗っているタクシーを止め、私たちを殴打し車から引きずり出そうとした。」
警察はこの事件に対する正式な告発はまだなく、事情を詳しく調べているところだとしている。
襲撃事件のあと、Hana Shamsと彼女の友人はスケジュールを中止し、夜行バスでダッカに戻ったという。

CHT NEWS.com
26 August 2014

抄訳・共同代表 下澤嶽