2005/10/31 Mondayauthor: jummanet(n)

CHTの丘陵で作物や野菜に代わってたばこを栽培

デイリー・スター紙 2005年10月31日

カグラチョリ県の畑では、稲や麦、ジュート、サトウキビ、野菜、スイカに代わってタバコが栽培されはじめている。ディギナラ郡、マニクチョリ郡、アンティラン・カグラチョリ郡、ロッキチョリ郡、そしてモハリチョリ郡で、読み書きも出来ない貧しい農民たちがたばこ会社に勧められて広い面積でたばこを栽培するようになっている。農家はたばこ会社からたばこを栽培するための支援も得ている。

カグラチョリ・ショドル郡だけでも少なくとも200エーカーでたばこが栽培されていると情報筋は言う。大手多国籍企業の職員によるとカグラチョリ丘陵県では毎年少なくとも1万2千トンの乾燥たばこが生産されているという。エーカー当たりの収穫量は約600キロで、同社は契約農家250人にローン、種、肥料のほか、買い戻し契約の下で灌漑用井戸も提供しているという。同県には約500軒のたばこ農家がいると彼は語る。

農家は、たばこの栽培で土壌にも環境や人体にも大変有害なBSP、BAP、FMC、SOB、Fair- 85、Deconal、DDT粉末など強力な化学肥料や農薬を使っている。一部の農家は、農薬が強烈すぎて散布後3日間は畑に入ることも出来ないと語る。これらの農薬はガンなど難病や喘息のリスクを高めるとカグラチョリ県公衆衛生局長シュバーシュ・ダーシュ氏は語る。

農業省役人アブル・カラム・アザド氏は、このような強力な農薬や化学肥料を使うと土地がひどく痩せてしまうと語る。このような有害な薬品が大量に数年間使われ続けると、土地は3-4年使い物にならなくなる可能性がある。無学な農家たちは、その悪影響を知らないまま、たばこ栽培を続けていると彼は言う。

プラディープ・チョウドゥリー氏、オマン・ファルーク氏、ビトン・ボルア氏、シャトワイ・アウン・カラ氏、モンディラ・デワン氏など地元の環境保護活動家たちは、県内各地でたばこを乾燥させるために約7000トンの木材が使われており、森林資源を枯渇させていると指摘する。