2004/08/09 Mondayauthor: jummanet(n)

先住民族が自分たちの土地で難民と化す

ランガマティ県ラージストリー郡第334クッコチョリ村に住むシュイ・コイ・キヤンさん(55歳)は5エーカー(2ヘクタール)の登記された土地で野菜や果物を栽培して生計を立てている。昔、彼は近隣の丘陵の土地で焼畑も行っていた。しかし、数年前、森林局は彼の果樹を切り倒し、コルノフリ製紙工場の原料用の早生樹種(パルプ・ウッド)を植林した。以降、シュイ・コイさんと同じように大勢のキヤン民族が先祖代々受け継いだ生業である焼畑農業を行うことを禁じられた。土地が森林局の保護林に指定され、キヤン民族が入ることが禁止されたからである。
1992年に政府はクッコチョリ村の総面積697エーカーの内、626エーカーを国有保護林に指定した。同時期にランガマティ県の六つの郡の35のモウザにある約75000エーカーの土地が保護林に指定されたことが発表された。その後、キヤン民族たちが土地を奪われ始めた。先住民族のキャン民族は、突然にして生活基盤を奪われ、土地無しとなっている。先祖代々の土地を失って困窮し、自分の土地で難民と化している。

クッコチョリ村のキヤン民族が土地を失う惨事は、例外的な出来事ではない。キヤン民族と同じように全国各地の様々な先住民族が毎日のように土地収奪や襲撃の標的にされている。先住民族は土地収奪や追い出しのために常に脇へと追いやられている。このような土地争議で、アルフレッド・ソレンさん、ギディタ・レマさん、そしてピレン・スナルさんのように森林局や多数派民族有力者の手によって多くの先住民族が犠牲となっている。

情報源:プロトム・アロ紙、2004年8月9日