2009/06/21 Sunday
奥田さんのニーム育ちの「メロン」栽培の流れ
<メロン栽培の流れ> 記録:奥田潤二(ジュマ・ネット会員 北海道在住)
簡単ですが、私の農場のメロンがどのように栽培されているのか説明いたします。
3月下旬
除雪、ハウスのビニールかけ
北海道は雪が多いので冬季はビニールをはずしておきます。(雪の重みでハウスがつぶれてしまうからです)毎年、春暖かくなってからビニールをかけます。といっても今年はまだ40cmほど雪が残っていて除雪が大変でした。同じ富良野でも平野部ではもう雪は融けています。

融雪剤の散布
ビニールをかける前に、融雪剤をまきます。市販のものは廃材の炭のような物ですが、何が入っているか分からないので、私の農場では土を撒きます。これを撒くと熱を吸収して雪が早く融けます。
4月上旬
肥料を入れてトラクタで耕運
肥料は鶏糞、豚糞など有機質肥料のみ使っています。

同じ部落に入植した新規就農者の方が放し飼い養鶏をやっています。
4月中旬
ハウス内に潅水チューブ、マルチを敷き、ビニールトンネルを準備します。
昨年異常低温で被害を受けたので、今年はもう1枚小さいビニールをかけて3重にしました。
4月下旬
苗を定植
苗は地域の種苗店に注文しますが、苗育中も農薬は使用していません。しかし、種のメーカーが種子消毒を(殺菌剤)を行っています。
5月~
整枝作業
メロンはいろいろな栽培法がありますが、この地域ではほとんど地這栽培で、子つるを2本出し、そこから出る孫つるに実をつけさせます。 詳しい説明は省略しますが、子つる、孫つるから次々に新芽が出てくるので、不要な芽を毎日摘み取っていきます。地這栽培と言うと立ち作り(立体栽培)に比べると楽そうですが、そんなことはありません。文字通り人間も地べたに這いつくばって、細かい作業を延々とやっていくので、ほとんど修行のようです。


温度管理、水分管理
メロン栽培で難しいところは、生育ステージごとの温度管理や水分管理に非常に気を使わなければならないことです。天気がくるくる変わる日は1日に10回近くビニールの開け閉めを行って温度を調節します。

マルハナバチ花はズッキーニです
5月末―6月初め
開花,着果
いよいよ開花です。普通ミツバチを入れますが、やはり受粉用に導入した外来種のセイヨウオオマルハナバチが野生化していて交配を手伝ってくれます。今年、ミツバチが大変不足していて価格も高騰し、園芸農家は非常に困っています。
ミツバチは輸入しているものも多いようですが、各地でミツバチが逃げだしたり、大量に死んだりする現象が起きているとのことです。原因不明といわれていますが、農薬などによる環境汚染や気候変動の影響かもしれません。
実がついて卵くらいの大きさになったら目印の着果棒を刺していきます。収穫時期をわかるようにするためです。
メロンの雌花

こちらは雄花です
6月
摘果作業、皿引き、肥大、ネットの形成
実はいくつか多めにつけて、最終的に良いものを選んで残します。この摘果した若いメロンの漬物(粕漬けなど)がとてもおいしいことで有名です。名産品として商品化している産地もありますが、残念なことにほとんど捨てられています。私のところでは、メロンを買ってくださる方に送料のみでお分けしています。
選別されたメロンはビニールで水やけしないように皿にのせてやります。この後どんどん太り、ネットが現れ始めます。

メロンの幼果

6月―7月
病虫害対策、ニームの散布
ネットがほぼ完成した頃から、アブラムシ、ハダニなどの害虫の発生がひどくなってきます。私のところでは農薬を使わずニームだけで害虫を抑えていますが、それも簡単ではなく、収穫が近くなるとほとんど戦争状態です。農薬の場合、5-6回の散布で済みますが、ニームの場合は効き方が遅いので、散布が遅れると最終的に10回くらいになることもあります。
アブラムシやハダニがつくともちろんメロンの株も弱りますが、それらの害虫が出す、すすのような黒い分泌物がメロンを汚し、商品価値を失わせてしまうのです。こうなるとまったく売り物になりませんから農家は農薬をかけざるをえません。
病気については、つる割れ病という病気が出ますが、これを抑えるために普通接木をしますが、私の農場では自根苗を使い(自根苗の方がおいしいメロンがつくれるといわれているため)、ネギを一緒に植えます。ネギの根につく微生物がつる割れ病菌を抑えてくれるのです。
天敵のクモ農薬を使わないと天敵が増えますが、害虫の殖えるスピードが早いので追いつきません。
7月下旬―8月
収穫、出荷
いよいよ収穫です。以上の作業を確実にクリアすればおいしいメロンができるはずなのですが、やはり農業は自然との共同作業です。経験を積んだ篤農家でもその年の天候によってあたりはずれはあるようです。
今年は比較的暖かく、甘くておいしいメロンができそうです。
簡単ですが、私の農場のメロンがどのように栽培されているのか説明いたします。
3月下旬
除雪、ハウスのビニールかけ
北海道は雪が多いので冬季はビニールをはずしておきます。(雪の重みでハウスがつぶれてしまうからです)毎年、春暖かくなってからビニールをかけます。といっても今年はまだ40cmほど雪が残っていて除雪が大変でした。同じ富良野でも平野部ではもう雪は融けています。
融雪剤の散布
ビニールをかける前に、融雪剤をまきます。市販のものは廃材の炭のような物ですが、何が入っているか分からないので、私の農場では土を撒きます。これを撒くと熱を吸収して雪が早く融けます。
4月上旬
肥料を入れてトラクタで耕運
肥料は鶏糞、豚糞など有機質肥料のみ使っています。
同じ部落に入植した新規就農者の方が放し飼い養鶏をやっています。
4月中旬
ハウス内に潅水チューブ、マルチを敷き、ビニールトンネルを準備します。
昨年異常低温で被害を受けたので、今年はもう1枚小さいビニールをかけて3重にしました。
4月下旬
苗を定植
苗は地域の種苗店に注文しますが、苗育中も農薬は使用していません。しかし、種のメーカーが種子消毒を(殺菌剤)を行っています。
5月~
整枝作業
メロンはいろいろな栽培法がありますが、この地域ではほとんど地這栽培で、子つるを2本出し、そこから出る孫つるに実をつけさせます。 詳しい説明は省略しますが、子つる、孫つるから次々に新芽が出てくるので、不要な芽を毎日摘み取っていきます。地這栽培と言うと立ち作り(立体栽培)に比べると楽そうですが、そんなことはありません。文字通り人間も地べたに這いつくばって、細かい作業を延々とやっていくので、ほとんど修行のようです。
温度管理、水分管理
メロン栽培で難しいところは、生育ステージごとの温度管理や水分管理に非常に気を使わなければならないことです。天気がくるくる変わる日は1日に10回近くビニールの開け閉めを行って温度を調節します。
マルハナバチ花はズッキーニです
5月末―6月初め
開花,着果
いよいよ開花です。普通ミツバチを入れますが、やはり受粉用に導入した外来種のセイヨウオオマルハナバチが野生化していて交配を手伝ってくれます。今年、ミツバチが大変不足していて価格も高騰し、園芸農家は非常に困っています。
ミツバチは輸入しているものも多いようですが、各地でミツバチが逃げだしたり、大量に死んだりする現象が起きているとのことです。原因不明といわれていますが、農薬などによる環境汚染や気候変動の影響かもしれません。
実がついて卵くらいの大きさになったら目印の着果棒を刺していきます。収穫時期をわかるようにするためです。
メロンの雌花
こちらは雄花です
6月
摘果作業、皿引き、肥大、ネットの形成
実はいくつか多めにつけて、最終的に良いものを選んで残します。この摘果した若いメロンの漬物(粕漬けなど)がとてもおいしいことで有名です。名産品として商品化している産地もありますが、残念なことにほとんど捨てられています。私のところでは、メロンを買ってくださる方に送料のみでお分けしています。
選別されたメロンはビニールで水やけしないように皿にのせてやります。この後どんどん太り、ネットが現れ始めます。
メロンの幼果
6月―7月
病虫害対策、ニームの散布
ネットがほぼ完成した頃から、アブラムシ、ハダニなどの害虫の発生がひどくなってきます。私のところでは農薬を使わずニームだけで害虫を抑えていますが、それも簡単ではなく、収穫が近くなるとほとんど戦争状態です。農薬の場合、5-6回の散布で済みますが、ニームの場合は効き方が遅いので、散布が遅れると最終的に10回くらいになることもあります。
アブラムシやハダニがつくともちろんメロンの株も弱りますが、それらの害虫が出す、すすのような黒い分泌物がメロンを汚し、商品価値を失わせてしまうのです。こうなるとまったく売り物になりませんから農家は農薬をかけざるをえません。
病気については、つる割れ病という病気が出ますが、これを抑えるために普通接木をしますが、私の農場では自根苗を使い(自根苗の方がおいしいメロンがつくれるといわれているため)、ネギを一緒に植えます。ネギの根につく微生物がつる割れ病菌を抑えてくれるのです。
天敵のクモ農薬を使わないと天敵が増えますが、害虫の殖えるスピードが早いので追いつきません。
7月下旬―8月
収穫、出荷
いよいよ収穫です。以上の作業を確実にクリアすればおいしいメロンができるはずなのですが、やはり農業は自然との共同作業です。経験を積んだ篤農家でもその年の天候によってあたりはずれはあるようです。
今年は比較的暖かく、甘くておいしいメロンができそうです。




