2009/12/12 Saturdayauthor: JummaNet サイト管理者

【重要】CHT和平協定キャンペーンの要請文の訂正に関する説明とお詫び

皆様

いつもジュマ・ネットの活動へのご理解とご協力をありがとうございます。
すでに、ご存知のことと思いますが、現在バングラデシュ、チッタゴン丘陵地帯
の和平協定実施を求める署名キャンペーンを行っています。

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キャンペーンサイト⇒http://cht-global-voices.jp/index.php

ご協力して下さっている皆様、ありがとうございます。
賛同団体もだんだん増えてきて、これから来年の1月末まで、さらに日本と海外
のたくさんの方々にチッタゴン丘陵について知って頂き、署名を集めていきまし
ょう。

皆様より頂いたご署名は、バングラデシュ政府への「要請文」と共に、来年の2
月にシェイク・ハシナ首相に提出する予定で現在調整をすすめています。
しかし、この「要請文」に関して訂正が生じてしまいました。

これまで、『CHT和平協定の完全実施と和平協定がいつまでも効力を持ち続ける
ことを保障する憲法改正を求めます。』というように、
①和平協定の実施と②憲法改正の2点をを求めていましたが、
憲法改正を外し、和平協定の実施の1点のみを求める要請文を提出することとな
りました。

以下に、その訂正に至った経緯の説明をさせて頂きます。

どうか、ご了解いただき、引き続き、ご理解とご協力を賜りますようお願い致し
ます。万一、ご了解いただけない場合は、ご署名頂いたお名前を削除させて頂き
ますので、どうかご連絡下さいませ。

⇒ジュマ・ネット事務局 jummanet@gmail.com

もし、皆様の中で、署名を呼びかけて下さった方がいらっしゃいましたら、
この訂正についてのメールを、協力して頂いた方々に転送を宜しくお願い致しま
す。

ご迷惑をお掛けしてしまい大変恐縮ですが、宜しくお願い致します。

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「チッタゴン丘陵和平協定実施を求める世界同時キャンペーン」
 要請文の訂正に関する説明とお詫び
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この度は、「Global Voices for Peace in the CHT」=「チッタゴン丘陵和平協
定実施を求める世界同時キャンペーン」にご協力を賜り、貴重なご署名を預から
せて頂いたことに心からお礼申し上げます。今回の要請文の内容に関して、一部
修正する必要が生じました。このことに関して、お詫び申し上げると共に、ご理
解を賜りたく、ご説明申し上げます。

今回の署名キャンペーンは、日本、オランダ、オーストラリア、アメリカの4団
体で共催し、英国の人権NGOのアドバイスもいただきながら進めてまいりまし
た。しかし、各国間の意見調整に時間がかかり、日本語版の署名用ハガキを印
刷・配布しなければならなかった時期に間に合わせることができず、内容に齟齬
が発生してしまいました。当初、ジュマ・ネットでは、

1)明確なスケジュールに基づく和平協定の完全実施、
2)和平協定(で定める自治制度など)の有効性を保障する憲法改正、
3)平野部へのベンガル人入植者の任意的な再定住

という三つの柱を考えていました。
ところが、海外の一部のNGOからは「内容が細かすぎて、広い理解が得られにく
い。和平協定の実施に絞った方がよい」との意見が出た反面、他の団体からは、
「和平協定の実施だけでは不十分。入植者の撤退と憲法での先住民族の自決権の
認定が必要」という意見が出ました。また、入植者の撤退に関しても「任意的な
もの」だけで良いのかという疑問も出されました。

このように、2)憲法改正と3)入植者撤退の要請内容に関して意見がまとまらず、
最終的には、1)和平協定完全実施に絞った要請内容にするということで、
4団体の間で合意が取れました。

しかし、その時には、すでに「和平協定がいつまでも効力を持ち続けることを保
障する憲法改正を求めます」という内容の署名用ハガキを数千部、印刷し終えて
いました。英語と日本語の要請文の内容が統一されないまま、キャンペーンを見
切り発車することになってしまいました。

もっと早い段階で、この問題について御知らせし、内容の訂正に関してご理解を
お願いするべきでした。深くお詫び申し上げます。一方で、12年前に和平協定を
調印したアワミ連盟政権に選挙公約である和平協定の完全実施を促すというキャ
ンペーンの基本的な趣旨に変更がないこともご理解を賜りたく存じます。

内容の変更に関してご了解いただけない方は、メール等でご一報をいただければ、
署名リストからお名前を削除させていただきます。ご連絡がない場合は、引き続
き、ご署名を預からせていただき、来年2月に首相宛に届けさせていただくこと
をご了承いただければ幸いです。

以上のような問題が発生し、お知らせすることが大幅に遅れてしまったことを重
ねて深くお詫び申し上げます。今後とも、このキャンペーンおよびジュマ・ネッ
トの活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

ジュマ・ネット
代表 下澤 嶽

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<訂正"後"の要請内容>

バングラデシュ人民共和国首相
シェイク・ハシナ殿

「CHT和平協定の完全実施を求めます。」

CHT和平協定の中で約束された、全ての土地紛争の解決、仮設駐屯地の撤退、県
評議会・地域評議会への行政権の委譲、帰還難民と国内避難丘陵民の生活再建が、
時限つきの工程表のもとで完全実施されることをバングラデシュ政府に要請しま
す。

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<訂正"前"の内容>

バングラデシュ人民共和国首相
シェイク・ハシナ殿

「CHT和平協定の完全実施と和平協定がいつまでも効力を持ち続けることを保障
する憲法改正を求めます。」

CHT和平協定の中で約束された、全ての土地紛争の解決、仮設駐屯地の撤退、
県評議会・地域評議会への行政権の委譲、帰還難民と国内避難丘陵民の生活再建
が、時限つきの工程表のもとで完全実施されること、そしてこのCHT和平協定が
今後、法律改正により効力を失うことがないよう、将来の世代のために憲法改
正により保障されることをバングラデシュ政府に要請します。

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※ご不明な点、ご意見等ございましたら、どうぞお気軽に以下のジュマ・ネット
事務局までお問合せ下さい。宜しくお願い致します。

ジュマ・ネット(Jumma Net)
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