2014/11/04 Tuesdayauthor: JummaNet サイト管理者

【現地通信員ブログ】コティンシボルダン

みなさんこんにちは!
現地通信員としてこちらの様子をお届けします田中志歩です。
現在、静岡文化芸術大学を休学してチッタゴン丘陵地帯にある「寄宿舎学校モノゴール」で日本語ボランティアとして働いています。

10月の満月の日の次の日からコティンシボルダンという大きなお祭りが
チッタゴン丘陵地帯のいたるところで行われています。
パレード.JPG
パレード

この、コティンシボルダンとは仏教徒のお祭りで
夜6時から朝の6時までに布を織りあげるものです。
女性たちが夜を徹して綿から糸を紡ぎ、染め、24時間以内に法衣を織り上げて僧侶たちに奉納するというものです。

私の住んでいるランガパ二村も先月は毎日のようにどこかかしらのお寺がコティンシボルダンでみんなうれしそうでした。
10月30、31日にチッタゴン丘陵地帯の中で一番大きなお寺「ボノビハール」でのコティンシボルダンを最後にして今年のお祭りは終了しました。

このコティンシボルダンは、昔は綿花を紡いで、色を付けて、布を織るという作業をすべて行っていたのですが
現在綿花を紡ぐところから行っているのは私が知っている限りでは「ボノビハール」だけだということです。
簡略化が少しずつ進んできて、小さなお寺や人数の少ないお寺では織る作業から始めるようになってきているそうで、私が機織りに参加した2つのお寺もこの部類でした。

また、昔はお坊さんが着る袈裟を作っていたのですが、今では冬にお坊さんが寒さ対策で使う羽織を作っています。
コティンシボルダンは2日にかけて行われるのが一般的なのですが
1日目はお昼から機織りをする会場が作られ、屋台が並びます。
夕方になってくると、機織りを行う女性たちが集まりだし
5時、6時頃からお坊さんがお経を唱え、お寺の周りをお経を唱えながら回り
それが終わると、機織りのスタートです!

竹の策で囲われたブースの中に機織りを行う女性が入っていきます。
1ブース4人で行われるこの機織り。
どこのチームが一番早く織り終えることができるのかも競うこの機織り
エキスパートたちが集まる機織り大会のようです。
機織りの会場.JPG
機織りの会場

私は2つのコティンシボルダンに実際に機織りとして入れていただいたのですが
モノゴールの隣にあるお寺では、4人グループの一員として参加させてもらい
翌日の朝6時までの機織りを行いました。
機織り職人の女性たちの平均年齢は40歳以上。
おばあちゃんも多く、若い人を見かけることはほとんどありません。
私は今21歳なのですが、機織りの中では最年少でした。
私も挑戦しました.JPG
私も挑戦しました


現在、機織り文化の継承が少しずつ途絶えてきていることがここでも再確認されました。
若い世代に受け継がれなくなってきているんだなあと、思いました。
見ているだけの機織りとは違って、参加しているとわかる
「時間がないんだから早く」という機織りを行う女性たちの気持ちがどこからも感じられ
遅かったら、交代だからね。と、みんな真剣です。
6時までに終わらないとかっこ悪いでしょうと、全員相当なプレッシャーの中で織っていることがよくわかりました。

また、1晩中の作業なのでご飯も出ます!8時ごろにグループに分かれての食事
モノゴールの9年生の子どもたちはボランティア人員に駆り出されみんな
ご飯をよそったり、掃除をしたり、機織りさんにお茶をだしたり、警備にあたったりと
大忙しでした。

食事が終わると、もくもくと作業を進めていきます。
早いグループは、11時になるころには織りがスタートしていきます。
12時になるとみんな眠たいので交代で地面で寝ていきます。
わたしも寒い寒いと言いながらみんなで野宿。

3時になるとやっと私の番が回ってきました。
このくらいの時間になると、みんんつかれているのと、眠いのと寒いのが混じって
1つのミスで大ゲンカが始まります。
慎重にでも早く。
私もプレッシャーの中機織りを進めました。
6時頃空が明るくなってきたころ最後のチームが機織りを終えたところで
機織り職人の女性たちは家に帰って休みます。

2日目はお坊さんたちが主役です。
おぼうさんたち.JPG
お坊さんたち
織りあがった布を前にお坊さんたちがお経を唱え、お説法を行い
おみこしを担いでモノゴール中を練り歩きました。
このおみこしも、1つ1つ生徒たちの手作り。
女の子たちはそれぞれの民族衣装を着てめいいっぱいのおしゃれでした。
パレード3.JPG
おみこしと民族衣装の女の子たち

1年の中でお正月に続く大きなイベントをみんなで一緒に楽しむことができ
彼女たちの文化に触れることができました。
チッタゴン丘陵地帯だけでなく、バングラデシュの中でお寺がある地域ではどこでも行われているこのおまつり。
もっと、機織りを上達させて、来年は立派な機織りとしてもう一度コティンシボルダンに参加したいと思います。



現地通信員・田中志歩