2014/09/29 Mondayauthor: JummaNet サイト管理者

【現地通信員ブログ】個性豊かな民族衣装(1)

みなさんこんにちは!
現地通信員としてこちらの様子をお届けします田中志歩です。
現在、静岡文化芸術大学を休学してチッタゴン丘陵地帯にある「寄宿舎学校モノゴール」で日本語ボランティアとして働いています。

バングラデシュでの生活もあと半年。後半に入りました。
8月、9月は日本の大学が休みということもありたくさんのお客さんが日本からランガマティにやってきました。
パーミッションが必要なチッタゴン丘陵地帯に外国人が少しでも多く入り、中の様子を日本に持ち帰って、先住民族のことや、丘陵地帯のことを周りの人に伝え、この土地の現状について、ここに住む彼らのことを1人でも多くの人が知ってくれたらうれしいと思いながら、ランガマティの紹介を行いました。
着つけてもらいました.JPG
民族衣装の着付け体験

しばらくお客さんが来ない時期が続きますが、また普段の生活に戻るんだなあと
ほっと一息。でもさみしいそんな日々です。

さて、今回のレポートでは、丘陵地帯の先住民族の民族衣装についてをお伝えしたいと思います。
チッタゴン丘陵地帯に住んでいる11の先住民族はベンガル人とは異なる独自の文化をそれぞれに持っています。言葉や文化、食べ物、そして今回のテーマである民族衣装もそれぞれ異なっています。

現在私はこの彼らのそれぞれにある民族衣装について関心があり調べているのですが
衣装が似ている民族もあれば、全く異なっていたりとさまざまで、毎日発見の連続で楽しく、いろいろな話が聞けるため毎回民族衣装について調査する際は新しいことを知れるためわくわくします。
いつもは、村で機織りをしているおばちゃんたちに機織りを教えてもらったり、機織りの歴史について尋ねているのですが
今回は、モノゴールの女子寮ビシャカボボンで暮らす9年生を対象に聞き取り調査を行いました。
9年生は日本語クラスを受講している生徒も多くいるため
普段からみんな「こんにちはー」「げんきですかー」と、声をかけてくれます。
9年生は2部屋に分かれて暮らしていて30人くらいの生徒数です。
手伝ってくれた9年生

初めにみんなに、じぶんの民族衣装作れる人はいますか?
と、質問してみたのですがその中で
作れる!と手を挙げたのは
ジュマネットの奨学生でもある「モットリカ・トリプラさん」と「プロンパラ・トリプラさん」を含め3~4人でした。
後のみんなは、お母さんは織れるけど、私はわかんない。習ってないとのことで
モットリカさんの自分で作った民族衣装をみて、みんなすごいねー!と。
聞き取りの後は日本語クラスを受講している生徒に協力してもらって
シェアと着つけを行ってもらいました。
今回は、バザールで手に入った
チャクマ民族、トリプラ民族、マルマ民族、トンチョンガ民族の生徒が活躍!

初めに、7人の生徒と衣装についてのシェアを行いました。
意外と、生徒同士もお互いの民族衣装について知らないようで
興味津々。お互いに質問が飛び交います。
みんなでシェア.JPG
みんなでシェア

同じ民族でも様々な織り方があるようで、出身が少し離れている生徒たちは
織り方に違いがあることを見つけて、面白いねーと話していました。
また、みんな昔の形からスタイルを取り入れていく民族衣装と伝統的なものの違いなどを一緒にシェアをしたのですが、個人によってかわいい、きれいだなあと感じるのはやっぱり異なっているようで、どのデザインがかわいい、この色一回着てみたいと、おしゃれにはやっぱり気を遣うんだなあと、どの国の女の子も同じだなあと思いました。

いよいよ着付け!
さすが、てきぱきと衣装を着つけていきます。
みんな、自分の民族衣装は1着持っていて、私が購入した民族衣装とともにお母さんやおばさんが手作りしてくれた民族衣装を着てもらいました。

もう、みなさんおなじみのチャクマ民族はこのような衣装を着ています。
チャクマ民族衣装.JPG

巻きスカートを「ピノン」上にかけているものが「カディ」
最近は、軒先で織っているピノンを見かけるとレーヨンでできたお祭り用のものをよく見かけます。
イリー・チャクマさんに着てもらったのは、お祭り用のピノン。
おばさんが作ってくれたようで、モノゴールでお祭りがあるときに着るとのことで机の下から大事そうに出してきてくれました。

次はマルマ民族。
マルマ民族の衣装はほかの民族が手織りをしているのですが
彼女たちの民族衣装は布に花柄などがプリントされているもの。
ミリープル・マルマさんに着てもらいました。
マルマ民族衣装.JPG

上下セットで着るのですが、ばらばらになってて
上着が「アンギ」下の筒状になっているスカートを「タミ」と言います。
手織りをしている人は少ないそうで私もいまだに手織りをしているという人に出会ったことがなく、手織りでマルマの民族衣装を作っている人にあってみたいなあと思っています。
決まった柄や色がなく、一番種類が多いのがタミだなあと感じます。
 
そして、トンチョンガ民族衣装を着てもらったのはプリアさん。
トンチョンガ民族衣装(1).JPG
笑顔がとってもかわいく、日本から来た友人のピノンの着付けまでしてくれました。

着付け方をおしえてもらう日本からのお客さん.JPG
着付け方をおしえてもらう日本人

トンチョンガの民族衣装は、呼び方がチャクマ民族と同じで
巻きスカートを「ピノン」、ストールを「カディ」と呼びます。
お母さんが作った民族衣装、そしてストールはチャクマ民族とはまた異なる織り方でした。
以前一度私も着せてもらったことがあるんですが、また違う模様が入っていて、興味深かったです。

最後はトリプラ民族。
トリプラ民族衣装の特徴はストールを横にして上半身に巻き付けます。
巻きスカートを「リナイ」ストールを「リシャ」と呼びます。
モットリカちゃんが、お休みで実家に帰った時に手作りしたものを着てくれました。
おちゃめな彼女は、いつも笑顔。写真を撮るときにはポーズを決めてくれました。
こんど織ってるのを見せてね。と、次は彼女の実家に案内してもらうことをおねがいしました。
モットリカちゃん.JPG

そして、こちらがバザールで買ってきた民族衣装をきてくれたプロンパラちゃん
すこし違うのが分かりますか?
トリプラ民族衣装.JPG

モットリカちゃんの作った伝統的な衣装には入っていなかったチャクマ民族のピノンにそっくりな縦のラインが入っています。
これは、スタイルとしていらているらしく正式なものとは違うとのこと。
私も最初はどっちが正しいのかわからなかったのですが、もともとは入ってないとのことでした。

あまり、学校では民族衣装を着る機会はないけれどそれぞれの民族衣装への誇りを子供たちからも感じることができました。
次の機会には、ほかのコミュニティー出身の生徒に手伝ってもらい、さらに丘陵地帯の織物について学びたいです。

現地通信員・田中志歩