2013/12/28 Saturdayauthor: JummaNet サイト管理者

黒いバラの絵

今月からジュマ・ネットのスタッフになりました、竹中奈津子と申します。
一から勉強の日々です。どうぞよろしくお願いします。



ちょうど去年の今頃、奨学金支援をしているモノゴールの子どもたちから、素敵なお便りがとどきました。
二つ折りの画用紙の表には「Happy New Year」のメッセージ、内側には思い思いの絵を描いてくれています。

先生が、「みんながどんなところに住んでいるのか教えてあげましょう」と言ったのでしょうか。
緑の山に青い川、空には鳥が飛んでいて、オレンジ色の太陽が輝いている絵が多くありました。
子どもたちがそこではつらつと遊んでいる様子が目に浮かんでくるようです。

一枚一枚、ほほえましく眺めていましたが、ある一枚の絵にどきっとしました。
カラフルな他の子どもたちの絵に混じった、真っ黒なバラの絵。
大きなバラと小さなバラが寄り添うようにあり、周りには影が描かれていました。


心に大きな傷を抱えている子は、絵を描くのに明るい色を使わないのだそうです。
それは聞いたことがあったけれど、いざ目の当たりにすると、胸が締め付けられました。
先輩スタッフに聞いてみると、この子は襲撃事件でお父さんを殺されたのだそうです。
絵に添えられていた顔写真も、一人だけこちらを見ずにうつむいています。


彼の心には、青い空も明るい太陽も映らないのかもしれません。
大きなバラと小さなバラは、お父さんと彼なのでしょうか。


子どもたちの絵.jpg


私たちにできることはほんの小さなことかもしれません。
でも、もし彼に会うことができたら、「きみのことを思っている人が日本にもいるんだよ」と伝えたい。
彼が色とりどりの絵を描けるようになることを願っています。


事務局スタッフ
竹中