2013/09/14 Saturdayauthor: JummaNet事務局

子どもたちの過去

こんにちは!
現在、大学を休学しチッタゴン丘陵ランガマティにある寄宿舎学校Moanoghar(モノゴール)
でボランティアをしている渡部です。
ジュマ・ネットの現地通信員として1年間、子どもたちの様子や現地の出来事をお伝えしています。
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毎年、ジュマネットのメンバーがモノゴールを訪れますが、この夏は下澤先生が訪問されました。
一番印象的だったことを書きます。
ジュマネットの奨学生である、
リトンくん、シリカちゃんという兄弟へのインタビューに同席させてもらいました。

3人.jpg

現在リトンくんは6年生、シリカちゃんは4年生。

ふたりの父親は2010年2月19、20日のバガイチョリ襲撃事件で軍に銃撃されて
亡くなりました。
家は焼け、2011年1月からふたりともモノゴールで生活をしつつ勉強しています。

「大きくなったなあ」と当時のふたりを知っている先生がつぶやきました。
当時ふたりはそれぞれ4年生、2年生。
4年生だったおにいちゃんのリトンくんは、事件の日のことをわりと鮮明に覚えていて、
そのときの状況を話してくれました。
でも彼にとって、とても辛い過去。
なにがあったのかを話してくれたときの表情は暗く、わたしも心が苦しかったです。

当時2年生だったシリカちゃんは、「覚えていない」ということが多かったです。
本当に幼かったから覚えていないのか、辛かった過去を記憶が消しているのか、、、

今回最も感じたことは、この地域の紛争は本当に終わっていないんだということ。
1997年に和平協定が結ばれたとはいえ、こんな小さな子たちが今もまだ犠牲に
なっています。
モノゴールで学ぶ生徒の中にも、親を襲撃事件等で失った子どもたちが他にもいます。
入植者に家を焼かれた子、軍の駐屯地が作られたときに立ち退きにあった子もいます。

先月、8月上旬にも、となりの県カグラチョリで襲撃事件が起こり、2000人以上の
ジュマの人々が避難し、何人もの人が負傷しました。

こんなことが日本で起こったら国際ニュースです。
国際社会が黙っているはずがありません。
しかし、この地域、チッタゴン丘陵地帯で起こった事件だから、大きなニュースにならないで
また消えていくのです。

こんなことが続いていいはずがない。

集合写真.jpg
(下澤先生、寮母さん、筆者と女子寮の子どもたち。授業が終わったあとなので、
みんな私服を着ています。)

次のシリカちゃん、リトンくんを出さないように、もうこれ以上この地域で襲撃事件が
起こらないことを強く願います。

(渡部清花)