2013/05/12 Sundayauthor: 共同代表 下澤嶽

CHT問題のこれからを考える

ジュマ・ネットも設立から11年目を迎えている。いろいろな出会い、感動と出会うことができた。同時にいくつかの失望と落胆も多い。ジュマ・ネットとしては、一日も早くこの地域に民族的な差別がなくなり、ジュマの人々が普通生活を取り戻すことが願いである。そのためには、1997年に政府との間で締結された和平協定の完全実施が一番の近道だと考えている。特に軍隊の撤退と自治権の回復が重要だ。
こうしたコメントは日本人の私たちだけでなく、多くのジュマの人々の願いであることもこの10年近くの活動で強く実感することができる。しかし、それを一番阻んでいるものは何か・・・・と今振り返るならば、ジュマ・リーダーや政党の対立と抗争だと思う。

和平協定後、最初の政党であるPCJSS、和平協定に反対だったUPDFの間で激しい対立が続いていた。しかし今ではUPDFも和平協定に協力な反対姿勢はとっていないにもかかわらず、双方の強硬な姿勢は変わっていない。さらにPCJSSは二つに分裂し、3つの政治グループが抗争を展開するようにまでなってしまった。

和平協定が締結されすでに16年。国内、国外の力をひとつにすることを忘れ、自分たちの正当性のためだけに仲間の命を奪い続ける姿勢に、怒りを感じる。この分裂によって日本国内のジュマグループさえも分断されている。この分裂でいかに個々の運動が低減されているか計り知れない。

軍の圧倒的な支配の中で、なぜ彼らだけが銃を自由に所持し、これだけの数の誘拐、拷問、殺人を続けられるのか・・・・・・・・推定できる答えはそれほど多くない。これもいつか時間が証明することなのか。このことに対してどの国際機関も無言であり、介入の方法を見つけ出せていない。


カプタイ湖を望む
ランガマティ県の山からカプタイ湖を望む