ハジョン(Hajon)のこと(2)
さて、前回の「ハジョン」の続きです。
わずかな時間ですが、彼らと接して強く感じたのは、「ハジョン意識の弱体化」「ベンガル化」です。
たとえばベンガル人に囲まれた地域では、子どもたちはHajonの言葉を話せず、ベンガル語を常用し、年配者が家の中だけでHajonの言葉を使っているとこがいくつかありました。そうでない地域でも、Hajon語の中にかなりのベンガル語が混じって使用されているようです。
また「Patin」という胸のあたりで巻いて着る女性の民族衣装も、糸が高いということでほとんど織られておらず、ほとんどの女性がサリーを常用しています。また頭の結い方も、これまでは後ろ左側に巻き込むように結っていたものが、ベンガル人女性と同じ髪型になってきています。お酒も近隣のベンガル人を気にしてあまり飲まないようにしているようです。
ヒンドゥー教の神々が、コミュニティによって異なるため宗教共通の催事がなく、Hajon共通のネットワークがあまり強化されていないようです。ただ、古くからおこなわれてきた収穫祭のような「Kamakka」と呼ばれるお祭りがあるようです。しかし、これらはこれぞれのコミュニティでバラバラに行われているようです。
土地の所有面積も少なく、非常に困窮しているのがわかりました。多くの人々が賃労働をしてしのいでいます。土地の喪失により、経済的にも大きな打撃を受けています。
最後に。どこで話しても感じるのが、人々の「自信のなさ」といった雰囲気です。自分たちの文化を自由に楽しんだり、意見を主張したり、行政府に働きかけて要望を伝えたりということに、人々の強いパワーを感じることができませんでした。(写真は、村のことを聞きにいったときに集まってくれたハジョンの人々です。子どもが一番多かったです)


