2009/05/07 Thursdayauthor: 副代表 木村真希子

ナガランドとの出会い

私が先住民族関係の活動を知った発端は、「ナガランド」との出会いです。

大学院に入りたての頃、父親が赴任していたインドの民族問題に興味を持ち、インターネットや本などで調べていました。そこで偶然、「ナガ」という人たちが現在のインド・ビルマ国境付近で独立運動を展開していることを知りました。

興味を持って、なかなか手に入りにくいナガランド関連の本を買って読んでみました。「ナガ」の人々が1947年、インドが独立する前に「私たちはインドとは違う」と言って独立宣言をしたこと、独立後のインド政府やイギリス政府、国連が認定しないなかでも住民投票を行ったこと、その後1963年にインド連邦内で州として自治を与えられたけれども、人々は独立を求めていることなどを知りました。

「私たちはインドとは違う民族なのだから、独立を」という当たり前の主張が受け入れられないのはなぜだろう?という素朴な疑問を持ちましたが、民族問題を考えるテキストの中に答えはありませんでした。あれこれ調べるうちに、国連人権委員会(当時)に先住民族の権利を考える機関が設置され、そこでナガの人々が独立要求や、人権侵害に関する報告を行っていることを知りました。国連の最下部にあるこの機関が唯一、国際的に、世界各地の先住民族の人たちが、自らの苦境について訴えることのできる機関でした。

先住民族に関する本を調べていくうち、日本からもアイヌ民族の人たちが国連先住民作業部会に参加し、権利の回復を訴えていることを知ります。それまで、「他の民族を併合して自国民だと言っているインドは何とひどい国家なのだろう」と思っていた私には、日本の中にも同じような問題があるというのは衝撃的でした。<つづく>

ズラケ村.JPG  

 ナガランドのコノマ村の風景