2014/05/14 Wednesdayauthor: JummaNet サイト管理者

カパエン財団とバングラデシュ先住民族女性ネットワークが先住民族女性に対 する暴力に関する報告書(2014年1月から4月)を出版

カパエン財団とバングラデシュ先住民族女性ネットワークが先住民族女性に対
する暴力に関する報告書(2014年1月から4月)を出版

上記報告書が両団体の協働で出版された。特に先住民族女性へのレイプ被害について詳細な報告がされている。

その報告書によると、2014年の4ヶ月でチッタゴン丘陵では先住民族女性に対する19件の性的暴行が発生しており、その中の2件はレイプ後殺害、9件はレイプされ、7件はレイプ未遂、1件は誘拐件であった。
さらに、15件がチッタゴン丘陵、4件は平野部での事件であったとしている。

事件の多くの主犯はベンガル人で、二つのケースは警察や軍などによる複数犯による犯罪であった。
近年、先住民族女性が被害にあう事件が増加しており、カパエン財団の「2013年バングラデシュ、先住民族人権報告書」によると、2013年度内に67件の先住民族女性または子どもへの暴力事件が発生しており、そのうち54件がチッタゴン丘陵、13件が平野部で発生しているとしている。

簡易裁判所は2014年4月10日に発生した事件に対して、6ヶ月の禁固刑を言い渡しているが、チッタゴン丘陵での犯罪者が正式に裁かれた事例がないばかりか、警察は主体的に犯罪者を逮捕、拘留していない。
訴状があがっても、証拠不十分として処理するか、逮捕したとしても軽微な内容で釈放されることが普通である。
被害者への医療的なレイプ確認テストも、レイプ被害の場合は積極的に対応されないことが多く、事実を隠蔽する結果となっていると報告している。

要約 下澤嶽