2014/04/16 Wednesdayauthor: JummaNet サイト管理者

2014年の郡評議会選挙で先住民族が大勝

バングラデシュ全国で2014年2月19日から3月31日にかけて、第4回郡評議会選挙が実施された
反対勢力への攻撃、票買い、投票用紙の盗難など多くの問題が指摘された選挙だったが、チッタゴン丘陵の25郡では先住民族の候補18人(女性1人含む)が議長、17人が女性副議長、17人が副議長に選ばれた。
議長に選ばれた先住民族18人の内、14人はJSS、UPDFなど先住民族政党、4人がアワミ連盟、BNPなど全国主要政党の公認した候補だった。
2009年の郡評議会選挙の時にはCHTで先住民族15人が議長に選ばれたが、先住民族政党公認は6人で、主要政党公認が9人だった。
チッタゴン丘陵は与党アワミ連盟の票田と考えられてきたが、和平協定実施など選挙公約が守られなかったことへの不満が顕著に結果に表れた。

チッタゴン丘陵を除く471郡の選挙において、平野部の先住民族は、議長・副議長への当選者がなく、3人の女性副議長が選出されるに留まった。
各地に分散して暮らす平野部の先住民族の声が政治に反映されにくい厳しい状況が伺えた。

チッタゴン丘陵の当選者を民族別に見ると、
議長にはチャクマ11人、ベンガル人7人、マルマ7人;
女性副議長には、チャクマ9人、ベンガル人8人、マルマ5人、トリプラ・トンチョンギャ・ボム各1人ずつ;
副議長にはチャクマ8人、ベンガル人8人、マルマ5人、トリプラ・ムロー・トンチョンギャ・ボム各1人ずつが当選した。

政党別の当選者数は以下の通り:
政党別当選者数.jpg


バングラデシュの行政区画は7省64県496郡4451ユニオンで構成されている。
郡評議会は、あらゆる部門で行政サービスを住民に提供する大きな責任を担う。
議長1名、副議長(一般)1名、女性副議長1名が直接選挙で選ばれ、郡内のユニオン評議会の議長たちが郡評議会の委員を兼務する。


(出典:カパエン財団2014年4月8日付メール・ニュース)