2013/09/20 Fridayauthor: JummaNet事務局

ロンゴドゥでチャクマ人少女たちが相次いで被害に

◆ロンゴドゥでチャクマ人少女がベンガル人入植者にレイプされる

2013年9月11日にランガマティ県ロンゴドゥ郡ボガチョドル・ユニオンのランギ村で11歳のチャクマ人少女がモハマド・ジョヒル(45歳)というベンガル人入植者にレイプされた。被害者は、幼少の頃から癲癇の発作を患っていた。隣人のモハマド・ジョヒルが癲癇を治療する祈祷師だと聞いて、被害者の両親は、彼女を治療のために5日前からジョヒルの家に連れて来ていた。事件当日、ジョヒルは、魔術療法および悪霊払い、憑依している霊を宥めるために儀式を行うと言って少女を1人でバナナ園の近くまで連れ出し、レイプした。

少女は戻って来るとレイプのことを母親に話し、後にランガマティ病院に入院した。事件が知られると、ボガチョドル・ユニオン評議会のチョウドゥリー議員が密かに被害者の両親やジュマの人々に圧力をかけ始めた。9月12日に同議員が調停会議を開き、6万タカの罰金の支払いを犯人に命じて一件を落着させようとした。被害者の父親がロンゴドゥ警察署に告訴状を提出し、少女がランガマティ裁判所で供述したが、容疑者は逮捕されていない。


◆ロンゴドゥでチャクマ人少女の誘拐の疑い

2013年8月10日にランガマティ県ロンゴドゥ郡アタロクチョラ・ユニオン第5区のチャダラチョラ村から13歳のチャクマ人少女(バンガムラ公立小学校5年生)が行方不明となり、同ユニオン第4区のベンガル人入植者モハマド・カマル(30歳)によって誘拐されたことが疑われている。

事件の数日前まで漁師のモハマド・カマルは、魚を獲る目的でプロバート・チャクマさんの家に3泊していた。その後、モハマド・カマルは電話でイードの祝いにプロバートさん夫妻を招待したが、夫妻は「その数日間は、親戚の用事で家を空ける」と伝えていた。村人は、両親が不在にしている隙を見計らって留守番をしていた少女をモハマド・カマルが誘拐したと疑っている。貧困のため家に適切な窓が取り付けられていなかったことも犯行を容易にしたと考えられている。

プロバートさんは8月14日にロンゴドゥ警察署に事件を通報したが、警察は少女を救出することも容疑者を逮捕することもできていない。


(カパエン財団2013年9月16日メール・ニュースを抄訳)