2013/09/20 Fridayauthor: JummaNet事務局

バンドルバン県ラマで土地収奪を目的とした襲撃事件発生

2013年9月9日午前8時頃、ムジブル・ホク・マスターが率いる二~三十人のベンガル人入植者がバンドルバン県ラマ郡ルポシ・ユニオンのポリジリ(ポリキョン)地区において、土地を奪う目的で、焼畑で農作業をしていたジュマの人々に襲いかかり、女性2名を含む8人に重傷を負わせた。入植者たちはジュマの人たちの焼畑小屋も破壊した。その後、ムジブル・ホクの率いる一味は、見境なく他のジュマの人々にも襲い掛かり、顔に唐辛子の粉を投げつけてから棒や鋭利な武器で攻撃した。

病院で治療を受けているフラチャイ村の住民は、モンシャヌー・マルマさん(25歳)、アウンフラプルー・マルマさん(26歳)、ウシュウェフラ・マルマさん(26歳)、モンムラトワイさん(24歳)、Ms.チャウマトゥイ・マルマさん(25歳)、アウンキャウトワイ・マルマさん(28歳)、Ms. ナプルー・マルマさん(29歳)。ベンガル人入植者は、さらにイノシシ狩りに出かけたティヤルジリ村(ランキョン村)の村人アシャプルー・マルマさん他2人を襲撃して重傷を負わせた後、ポリジリ村での襲撃事件に関わっていたと嘘の嫌疑をかけて軍に引き渡した。その後3人はドルドリ病院で治療を受けた。

同日、ナプルー・マルマさんはホクら18名をラマ警察署に告訴した。警察は、容疑者13人を逮捕したと言っているが、首謀者のムジブル・ホクとその息子は、逮捕されず、同地域で大手を振るって歩き回っている。

フラチャイ村の住民は、第294ドルドリ・モウザのポリジリ地区に農地や果樹園を持っており、ムジブル・ホクの一味は以前にも、その土地を占拠しようとしたが、ジュマの人々に阻止された。ホクの一味は、土地を取り上げて様々な企業に提供するという行為を繰り返してきた。近年、バンドルバン県のラマ、ナイッキョンチョリ、アリコドム、ロワンチョリの各郡で、地元行政の支援を得た有力者や企業が先住民族の登記した土地もしくは慣習地を収奪している。

(カパエン財団2013年9月15日メール・ニュースを抄訳)