2013/08/17 Saturdayauthor: JummaNet事務局

マティランガ郡タイドゥンでベンガル人による襲撃事件

2013年8月3日、チッタゴン丘陵カグラチャリ県マティランガ郡のタイドゥンにおいて大規模な襲撃事件が発生した。34軒の家屋が放火で消失し、他400軒の家屋が略奪にあった。約2000人のジュマの村人たちが国境を越えてインド領に逃げ、酷暑と雨で2ヶ月の幼児が肺炎でなくなった。他、12名が負傷したとされている。
 
事件は一人のベンガル人の誘拐がきっかけとなった。ジュマの政党が誘拐したと断定したベンガル人入植者が「テロリストが襲撃してくる」と噂を流して人々の恐怖を煽り、攻撃が始まった。攻撃の首謀者の一人は、タイドゥンのBNP指導者だという。また、誘拐された人物もBNPのメンバーであり、後日無事が確認されたことから、ジュマの団体はこの誘拐自体が演出されたものだと批判している。
 
この地域にはバングラデシュ国境警備隊(BGB)が多く配備されているが、攻撃に対して有効に対処していない、とジュマの団体(PCJSSとUPDF)は批判している。また、政府は全ての被害者に対して救援を約束したが、多くの被害者は物資や補償金を受け取っていないという指摘もある。
 
この件に関して、チッタゴン丘陵委員会および海外在住のジュマが組織するICIP-CHTが抗議の声明を出した。また、ジュマ・ネットもバングラデシュ政府宛に抗議文を提出した。


<関連文書>
PCJSSによる事件の報告書
 
■チッタゴン丘陵委員会による声明