2011/12/15 Thursdayauthor: JummaNet事務局

バガイチョリ、デギナラの襲撃事件でジュマ女性が死亡

2011年12月14日、カグラチャリ県ディギナラ郡のベンガル人のモハモッド・サッタール(30歳)の死が明らかになると同時に、多くのベンガル人入植者はランガマティ県バガイチョリ・バザール、カグラチョリ県デギナラ郡のカバカリ・バザールのジュマの人々を襲撃した。その際、デギナラのジュマ女性が1名殺され、少なくとも10名のジュマの人々が襲撃によって負傷した。

死亡したモハモッド・サッタールは、デギナラからバガイチョリ道路をバイクで移動中だったフェリー乗客で、デギナラ郡カバカリの入植者だった。彼は13日から行方不明になっており、14日に彼の死体が入植者の居住地区から4マイルほど離れた場所で発見された。さらに襲撃しようと集まったベンガル人入植者らはバガイチョリのジュマが住むバブ村を襲おうとし、また抵抗しようとジュマの人々が集まり始めたとき、マリシャ地区からのバングラデシュ国境警備隊が空砲を打ち、人々を追い払った。地域行政は外出禁止令をマリシャ地区に出し情勢の安定を図っている。

襲撃の際、ベンガル人入植者はカバカリ・バザールも襲撃し、ジープに乗っていた乗客が襲われた。多くのジュマの乗客は逃れることができたが、カバカリ・ユニオン、カウリマチョラ村のチコン・ミラ・チャクマ(40歳)は逃げ遅れ、その場で切りつけられ、死亡した。夫のジテン・チャクマは負傷したが、現在ディギナラの病院で手当てを受けている。情報筋によると、古くから住むベンガル人は
ジュマの人々の逃亡を手助けしていたという。

ベンガル人入植者らは今でもランガマティ県、カグラチョリ県で襲撃を扇動する動きがあり、さらなる襲撃をジュマの村人は恐れている。情報筋によると現在軍がバガイチョリ地域をパトロールし、状況の鎮静化に努めているところである。
 
(Kapaeeng Foundationの2011年12月14日のメール・ニュースを下澤が要約)