2007/11/05 Mondayauthor: jummanet(n)

バングラデシュ北西部ナオガオン県で先住民族の村が襲撃される!

初出:2007.11.05

2007年11月5日、バングラデシュ北西部ナオガオン県パトニトラ郡ディバル・ユニオンのカジパラ村に住む先住民族、オラオン民族が、土地収奪を狙うベンガル人集団に撃された。

同村には、遥か昔からオラオン民族が住んでおり、現在は50世帯が暮らしている。イギリス植民地時代に土地登記制度が開始したが、オラオン民族は伝統的に土地を管理していたので土地登記を受けなかった。この状況に付け込み、隣村の地元BNP党幹部イドリス・アリと弟のシャフィウッラが1991年に政府から同村の無所有と称する土地1.33エーカーの借地権を取得し、最近になってオラオン住民に村から出て行くよう脅迫していた。

イドリス・アリらは襲撃に参加する村人に牛肉料理を振舞った。4つの村からベンガル人250~300人を集め、オラオンの男性たちが仕事に出かけた隙を見計らって午前7時に先住民族集落を襲撃した。ユニオン評議会委員のヘラルとジュエルが攻撃を指揮した。一時間ほどの襲撃で先住民族の家屋17戸が全焼し、何人かの女性がレイプ未遂に遭い、女性5人を含む先住民族15人が重症を負った。叫びを聞いて隣村のオラオン民族が駆けつけ、暴徒は逃げ去った。パトニトラ警察署の警察官が現場に駆けつけたが、襲撃者を逮捕するどころかイドリス・アリの土地証書を振りかざして先住民族を脅迫した。被害者はアリらを告発し、警察は若者5人を逮捕したが首謀者のイドリス・アリとシャフィウッラは逮捕されていない。(出典:現地情報筋)