2007/07/03 Tuesdayauthor: jummanet(n)

ジュマ民族の不当な逮捕が続く

初出:2007.07.03

1月に非常事態宣言が発令され、新しい暫定政権が設立されてからジュマ政治指導者が多数逮捕されている。

今年2月18日に武器不法所持の嫌疑で逮捕されたPCJSS書記長ショットビール・デワン氏は7月2日、CHTを管轄する裁判官を兼務するチッタゴン省副知事(Additional Divisional Commissioner、A.D.C)Mohiuddin Ahmedから禁固17年の刑を言い渡された(Daily Star 2007.07.03)。

バンドルバン県スアロク郡で空軍射撃訓練所の建設によるムロー民族400世帯の追い出しに抗議していたランライ・ムロー氏も2月23日に武器不法所持の疑いで逮捕され、チッタゴンの病院に入院させなければならないほど酷い拷問を受け、現在も拘留されている。軍が裁判所から関連書類を没収したため、弁護士は保釈の申請もできず、公平な裁判が受けられないことを心配している。

平和ミッションで何度もお会いしているジュマ帰還難民福祉協会のショントシット(通称ボクール)チャクマ事務局長も、6月3日、難民・国内避難民生活復興タスクフォースの会合に委員として出席した直後に逮捕された。寄付金集めを「強請り」と決め付けられたようだが、土地収奪や宗教迫害に抗議した制裁どと思われる。彼は手錠・足かせをかけられ、何日も立ちっぱなしの状態で激しい尋問を受けていると聞く。

他にもPCJSSやUPDFの地区レベルの指導者やジュマ地元リーダーが大勢逮捕されている。