2007/07/19 Thursdayauthor: jummanet(n)

DANIDA職員誘拐事件でNGO職員5人逮捕

初出:2007.07.19

Daily Star 2007年7月5日、9日

6月にDANIDA(デンマーク国際開発事業団)の職員が誘拐された事件は、ジュマNGO職員5人が逮捕される異常な結末を迎えた。6月25日にプロジェクト視察に向かうDANIDAの車がバンドルバン県タンチ郡で覆面を被り武装した男たちに止められ、DANIDA職員Shaheed Sumon氏と運転手Mohammad Hanif氏が誘拐された。Hanif氏は3日後に解放され、Sumon氏は2週間にわたる軍の捜索や誘拐犯との銃撃戦の末、7月8日に解放されたが誘拐実行犯は捕まらなかった。逆に別の車で同行していたDANIDAシニア・プログラム・オフィサーのキルティ・ニシャン・チャクマ氏やジュマNGO代表者10人ほどが軍によってBaliparaのBDR管区司令部に連行され、10日間拘束されて厳しい尋問を受けた。7月5日、そのうちTOYMU事務局長ガブリエル・トリプラ氏、ホープ・ブリッジ事務局長アン・キャ・キーン氏、ヒューマニタリアン・ファウンデーションの事務局長モン・モン・チン氏と職員のショチーブ・チャクマ氏およびケマジョン・トリプラ氏の5人が誘拐事件に関与した疑いで治安判事に起訴され、拘置所に送られた。DANIDAの資金で運営されていたプロジェクトに監査で不備が見つかり、資金が打ち切られようとしていたのに怒ってNGO職員が誘拐劇を仕組んだという嫌疑だが、現地NGO関係者は、ジュマNGOの活動に対する弾圧だと反発している。