2006/12/03 Sundayauthor: jummanet(n)

マイシュチョリ襲撃事件のレイプ被害者の経過報告

初出:2006.12.03

2006年4月3日にカグラチョリ県マイシュチョリ地区でベンガル人入植者により100戸以上のジュマの住居が破壊され、数十名が負傷し、若い女性2人がレイプされた事件で、ジュマ・ネットが現地政府に連名の抗議文を送り、レイプ被害者2人と、危険のため村に戻れずにいる7家族に、生活費37.8万円を届けたことを前号で報告した。現地のジュマ弁護士団体、法的支援・研究協会(LARA)の支援で、二人の家族は4月9日にカグラチョリ治安判事裁判所に告発状を提出した。4月10日に裁判所はモハルチョリ警察署に捜査を命じ、同警察署は事件番号GR-94/06およびGR-95/06番として立件し、2人の担当捜査官を任命した。7月9日に捜査官たちは起訴状を裁判所に提出した。チッタゴン丘陵地帯に女性・子供虐待防止裁判所がないため、事件は8月7日にチッタゴン特別裁判所に移管された。11月15日に特別法廷の第一回の審理が行われることとなっている。容疑者はまだ誰も逮捕されていない。

政治問題に発展した同事件で入植者を告発した2人は、軍や入植者からの圧力で当分の間、元の暮らしに戻ることができそうにない。職業訓練など彼女たちの自活の道が模索されているが、まだ活路は見出されていない。

(LARA報告書およびPCJSS2006年10月15日報告書による)