2005/08/22 Mondayauthor: jummanet(n)

映画「コルナフリの涙」が上映禁止に

プロトム・アロ紙、2005年8月22日

Tanvir Mokammel監督によるLedger Vision社のドキュメンタリー映画「コルナフリの涙」("Karnaphulir Kanna")が上映禁止になった。資料によると、この映画は国家及び国民の利益に反する不適切な内容を含む理由で刑事手続法99(A)条により禁止された。映画の不適切な内容が国内の社会的・政治的調和を乱す恐れから映画の全ての複製は没収され、バングラデシュ国内での上映、販売、流通、保管が禁止されたという。

トムのコメント:バングラデシュの著名な映画監督がチッタゴン丘陵を流れるコルナフリ川をモチーフにCHT問題を描いた映画が上映禁止になった。国連で発言した先住民族を証人喚問した動きと同様、政府の無理解、不寛容さを端的に示す措置である。バングラデシュ環境ネットワーク(BEN)もこの上映禁止に抗議声明を出している。Tanvir Mokammel監督はバウルの詩聖ラロンの生涯を描いた「ラロン」を作ったほか、「ラール・シャルー」、「チトロ・ノディール・パレ」など初期の作品で国際賞も受賞している。特にバングラデシュを流れる雄大な河川を描くことに心を注いできた。「オイ・ジョムナ」では、ジョムナ川の環境や川を生活基盤とする人々を描いており、今回の映画もその延長線上にあった。