2005/08/03 Wednesdayauthor: jummanet(n)

コイさんの夢叶う CHT担当省が彼の発明を採用 バンドルバンで発電器を設置することに

ディリー・スター紙、2005年8月3日

政府はアウン・トゥイ・コイさんの発明をやっと認めた。CHTの暗い丘陵に電気が通じ、生活が変わることを彼は喜ぶ。

CHT担当省は長い沈黙の後、コイさんの発明に基づいて設計された小型発電機を設置するプロジェクトを承認した。成功すれば、丘陵三県で同様のプロジェクトが行われる見込みだ。読み書きの出来ないコイさんは、2001年に出身地のバンドルバン丘陵県ショドル郡モンザイ・パラ村で、丘の水路の流れを使って電力を作ることに成功し、近所の人々を驚かせ、注目を集めた。水路の水が木製のタービンの上に落ちるようにし、5キロワットの発電に成功した。コイさんや近所数軒では、少なくとも夜の数時間、電気で家を明るく灯せるようになった。画期的な出来事だった。コイさんはその後、政府に提案書を出し、家々を廻って普及を訴えたが、なかなか聞き入れられなかった。

その四年半後、コイさんの夢が叶った。CHT担当省は7月30日の会合で地方自治体・土木局(LGED)からの提案を受けて、彼の発明に基づいて設計された小型発電器を建設するプロジェクトを承認した。CHT担当省書記モハメッド・シャージャハーン・マジュムデル氏が議長を務めた同会合にはCHT担当副大臣モニ・ショポン・デワン氏も参加していた。提案は今年7月10日にLGEDから同省に提出されていた。

「私のような者にとっては大きな成果です。僻地で生まれたアイディアが速やかに認められ、評価されれば、国にも大きな利益があるでしょう。」とコイさんは語った。

プロジェクトはLGEDによって今月後半か来月はじめに実施されるとLGED技師キュー・フラ・コイ氏は語る。プロジェクトはモニ・ショポン・デワン副大臣の後押しで実施されていると彼は説明した。

発電器は、アウン・トゥイ・コイさんが発電に成功したところから1.5キロ上流のタン・クン・チョラ(小川)に設置される予定である。そこに設置した方がより多くの住民に電力を供給できると技手は説明した。川の水力で20キロワットの発電を行い、先住民族が住む三ヶ村の約300世帯に給電する予定である。六月から九月は一日24時間、十月から一月までは5~6時間、二月から五月は3~4時間、電力を供給する予定である。

パイロット・プロジェクトであり、成功すればバンドルバン県のルマ郡と僻地のタンチ郡でも実施される予定である。「これでCHTにも新しい展望が開けるだろう」とキュー・フラ・コイ技師は期待を述べた。