2005/07/03 Sundayauthor: jummanet(n)

在CHTベンガル人2団体が合併

デイリー・スター紙、2005年7月3日

7月2日にシルポカラ・アカデミーで行われた集会で、CHTに在住するベンガル人の団体2つが合併することになった。これまでCHT和平協定に賛成してきた「先住・永住ベンガル人福祉協議会」(Adi O Sthayee Bangalee Koilyan Parishad (ASBKP))と和平協定に反対してきた平等権運動(Somo Adhikar Andolon (SOA))である。SOA指導者アブル・カシェムが議長を務める集会でASBKP代表フォリド・アハメッド・カーンが合併を発表した<中略>。集会の後、参加者は町でデモ行進を行い、[JSS代表]ソントゥ・ラルマ氏を非難するスローガンを叫んだ。彼らは国連開発計画(UNDP)の現地プロジェクトであるCHT開発フォーラム(CHTDF)の事務所の前に集まり、UNDPバングラデシュ駐在代表宛の覚書をCHTDFフィールド・マネージャーに手渡した。9項目からなる覚書で、CHTDFに同団体のオブザーバー・コーディネーターを参加させること、ベンガル人と先住民のグループに同じ権利を認めること、UNDP支援プログラムを実施するベンガル人NGOを選ぶこと、ベンガル人と先住民に同じ雇用機会を提供するよう要求した。

トムのコメント:政府入植計画や内戦がはじまる前からCHTに定住していた商人など「先住・永住ベンガル人」とジュマ民族は長年、大きな問題なく共存してきた。ジュマ民族が問題にしてきたのは、政府主導で入植し、土地を収奪してきた入植者たちである。先住ベンガル人は和平協定でジュマと同様の権利が認められ、ASBKPもこれまで和平協定を支持してきた。PCJSSによると、今年6月14日にフェルドース大尉率いる陸軍ランガマティ旅団の兵士たちがASBKPリーダー18人を第114通信部隊事務所に連行して嫌がらせを行い、ASBKPを解散して「平等権運動」(SOA)に入るよう圧力をかけたという。その内、三人は拷問され、モハメッド・アザム・アリ・アザム氏は重傷を負ってランガマティ総合病院に運ばれた。今回の合併は、ワドゥッド・ブイヤン議員率いるSOAなど入植者勢力が軍・政府の後押しで勢力を伸ばし、永住ベンガル人も従わざるを得なくなっている政治情勢の変化を反映している。和平協定の実施をますます遠退かせる憂慮すべき展開だ。