2004/12/18 Saturdayauthor: jummanet(n)

CHT国境は武器密輸に野放し状態。警備拠点は129キロに一つだけ

ミャンマーとの178キロにおよぶ国境の内、129キロの区間で警備が行き届いていない状況を悪用し、武器密輸入者が最新式の火器や致死力の大きい爆薬をバンドルバン県南東部に密かに持ち込み、蓄えている。国境警備隊(BDR)は同県の国境線の129キロ区間を警備する拠点を一つしか設けていない。残り49キロの国境沿いには9つの警備拠点がある。起伏の激しい、長い国境沿いで適切な警備を行うためには、その険しい環境に警備拠点を増やす必要があるとBDR情報筋が語った。地元住民によるとオリカダムからタンチにかけての広大な丘陵地帯にはサング保存林とマタムフリ保存林という二つの保存林があり、BDRの警備が行き届かない深い森を国内外の武器密輸入者が隠れ場所に使っているという。
過去二ヶ月(11~12月)間でBDRは、AK47ライフル15丁、軽機関銃11丁、M16ライフル2丁、ライフル式自動空気銃1丁、散弾銃2丁、ロケット弾発射砲1丁、迫撃砲4丁、銃弾8141発、AK47用弾倉91本、その他の火器用弾倉185本をバンドルバン県ナイッコンチョリ郡の国境沿い地域で発見した。

さらに法執行機関は様々な作戦で機関銃の薬きょう、手榴弾、大量の強力な爆薬、対戦車地雷などを押収している。BDRナイッコンチョリ大隊司令官ハシヌル・ロホマンは、ナイッコンチョリやその周辺に住む何千人ものロヒンギャ難民の中に武器の密輸に関わっている人たちがいると語った。法執行機関は作戦で火器や弾薬を押収することができたが、犯人たちは手入れに関する情報を難民から事前に得て逃亡したという。「武器密輸に関わるギャングは捜索網をくぐり抜けてしまったため、その正体や動機を明らかにすることができなかった」と彼は語った。

情報源:デイリー・スター紙、2004年12月4日、18日