2009/05/23 Saturdayauthor: JummaNet サイト管理者

チッタゴン丘陵白書の発行

 ジュマ・ネットはバングラデシュに通信員を配置し(2006年で契約は1度終了)、現場訪問も多かったことから、世界に向けて情報を発信することへの要望も多くありました。
また、チッタゴン丘陵地帯の政治状況を把握し、中立的な立場から分析を加えたチッタゴン丘陵白書を作成することの重要性も高く、その必要性を強く感じるようになり、2006年度からこれまでの活動を通して集積した情報の整理や分析に着手することになりました。
 2007年9月にようやく『チッタゴン丘陵白書 ~ バングラデシュ、チッタゴン丘陵地帯の先住民族 紛争・人権・開発・土地問題 2003-2006 ~』を完成させ、関係者へ配布、販売しました。

 この白書は、ジュマ・ネットがCHT和平協定後の2003年から2006年にかけて現場で様々なリソースから集めた情報を、政治課題別にまとめたものです。これを読むとチッタゴン丘陵問題の具体的課題がわかるだけでなく、いかにチッタゴン丘陵が「解決した課題」でないかを知っていただけると思います。現場に近いところから考え続けるジュマ・ネットとして、できるだけ多くの日本市民の方に手にとってもらい、その現実を知っていただければと祈っております。 集積したデータの解析や執筆に予想以上に時間がかかり、当初の予定より遅れてしまいましたが何とか無事発行することが出来ました。

『チッタゴン丘陵白書 ~ バングラデシュ、チッタゴン丘陵地帯の先住民族
 紛争・人権・開発・土地問題 2003-2006 ~』

CHT白書 <目次>
第1章 バングラデシュとは、そして先住民族とは
第2章 2003年からのバングラデシュの政治状況
第3章 和平協定の実施状況
第4章 繰り返される土地収奪
第5章 放置される人権侵害   
第6章 分裂するジュマの運動
第7章 開発支援
第8章 国際社会の動向
第9章 提言
資料編